大田区そぞろ歩き
豆富司みしまや
2016年10月27日 木曜日
親子二代にわたり地元の人に愛されている豆腐屋さん。
国産大豆へのこだわり
書道家だった先代の手によるのぼりが目を引く
書道家だった先代の手によるのぼりが目を引く
武蔵新田の駅から商店街にはいり、新田神社を越えて3分ほど歩いたところに「豆富司みしまや」はあります。現在のご主人は、学生だった20歳の頃からお父さんの手伝いをはじめ、10年ほど前に店を引き継ぎました。
「豆富司みしまや」の豆腐が美味しいと地元で評判なのは、すべて国産の大豆を使っているからです。輸入の大豆を使う店が増えていく中で、先代の時代からずっと国産大豆にこだわってきました。現在は、青森をはじめ、新潟、山形、千葉などから取り寄せているそうです。「大豆は産地が同じでも、畑によって、極端なことを言えば生産者によっても味が違います。その違いを見極めて、豆乳の絞り方、熱の加え方、にがりの量を調整しています。違う大豆を使っても、毎日同じ味に作るのが自分たちの腕の見せ所です」とご主人は話してくれました。
おすすめは「おぼろ豆腐」
店頭の大きなショウケースに並ぶ自慢の豆腐
店頭の大きなショウケースに並ぶ自慢の豆腐
「豆富司みしまや」で一番の人気は「おぼろ豆腐」です。30年前、先代が凝固剤でなく昔ながらのにがりを使うことで美味しい「おぼろ豆腐」を完成させました。にがりを使うと甘みが全然違うそうです。現在は青森産の「おおすず大豆」と沖縄産のにがりを使っています。この組み合わせは「豆富司みしまや」の定番になっていますが、ここにたどり着くまでは何年もかかったそうです。
「豆富司みしまや」の「おぼろ豆腐」にはいろいろな種類がありますが、これからの季節はなんといっても「冬おぼろ」がおすすめだそうです。「レンジで温めて、お醤油をサッとかけて食べてください。鰹節でなくネギを少しだけかけるのがおすすめです。寒い季節が幸せに感じられる美味しさですよ」とご主人は教えてくれました。
豆腐の仕込みは毎朝4時ころから始まりますが、火曜日と木曜日は特別に午後から仕込んだ「出来立ておぼろとうふ」の販売を行っています。店頭に並ぶのは5時ころからです。出来立ての温かさとやわらかさ、そして何とも言えない風味を味わうことができます。金曜日は武蔵新田の駅前でも夕方5時から売っているそうです。
地元のお豆腐屋さんとして
ご主人が豆腐作りで一番大切だという豆乳づくり
ご主人が豆腐作りで一番大切だという豆乳づくり
ご主人は昨年から週に1日、3時ころから夕方にかけてリヤカーを引いて鵜の木や千鳥町のほうまで売り歩いているそうです。リヤカーを引いてみて、遠くにも「豆富司みしまや」のお客さんがたくさんいることに驚いたそうです。こんな遠いところからわざわざ自分の店に買いに来てくれていたのかと感動したそうです。
定番の木綿と絹ごし豆腐には「忠兵衛豆腐」という名前がついています。これはご主人の子供のころからのあだ名だそうです。商店街の人や昔からの友人からはいまでも忠兵衛と呼ばれているそうです。それをそのまま豆腐に名づけたのだと話してくれました。
地元の人気洋菓子店 「欧風菓子ボンビアン」と作った「新田シフォン」も忘れてはなりません。「豆富司みしまや」の濃厚豆乳を使った、やさしい甘さとしっとりとした食感が自慢のシフォンケーキです。武蔵新田の町おこしにも一役買っています。
「豆富司みしまや」は、地元に愛され、地元に密着した、こだわりの豆腐屋さんでした。
豆富司みしまや
東京都大田区矢口2-5-14
東急線武蔵新田駅」徒歩約7分
TEL 03-3759-7750
営業時間 早朝から19:30
定休日 日曜日 
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