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滝口製作所株式会社
2017年7月 3日 月曜日
長い目で、技術と仕事を受け継ぐ人材を育成

会社の特徴
代表取締役社長の瀧口文男さん(右)と高正優也さん
代表取締役社長の瀧口文男さん(右)と高正優也さん
 工業の現場では、NCやMCなど自動工作機械による作業が当たり前になる一方で、汎用機械による加工技術を守り操業を続けている企業がある。
 南六郷にある滝口製作所株式会社もその一つ。
 「もう50年以上前のことですが、瀧口勝義会長が15歳のときに福島から出てきて、梅屋敷で親戚が営んでいた旋盤工場で働き始めました。その後独立して以来、汎用機械を使った金属部品加工ひと筋でやってきました」と語るのは代表取締役社長で勝義さんの甥にあたる瀧口文男さん。文男さんもこの道30年になる。
 同社では治具など、汎用機械を使ってさまざまな部品を作る。
 「図面をもらってその通りの品物を上げるだけ。何に使われるかはよくわからない。ほとんど1個か2個の単品もの。今日やった仕事は明日はやっていません。加工は考えているより先に削ってしまったほうが早いという感覚ですね」と文男さん。勝義さん、文男さんとも確かな腕が評価され、「大田の工匠100人」に選ばれている。
 二人が長年に渡り蓄積した技術は、他に代え難い価値を持っている。
今後の展開
「仕上げはなるべくきれいに」と文男さん
「仕上げはなるべくきれいに」と文男さん
 同社としては、効率が悪くコスト的に高くなるが、1個2個単位の加工の仕事が廃れることはないとの読みがある。現在も同社の規模としてはかなり多い15〜16社と常時取り引きがある。
 NCには持っていけない、今日ほしい、明日ほしいという仕事にも対応できるのが汎用加工の強み。逆に数が必要な仕事は来ない。
 「頼んでおけば安心という感じですね。作業を分けなくても図面を置いていけば、部品でもらっていける。頼む側も長年の安心感があるのだと思います」。
 技術も仕事も安定しているが、二人の工匠がここ数年悩んでいるのが、技術の継承だ。周辺を見渡しても、長年汎用で作業をしている仲間が廃業している。
 「このままだといざ汎用の技術が必要とされた時に大田区の工場が応えられなくなってしまう可能性があります」。
 そこで、5年ほど前、「おしごとナビ」で人材を募集したところ、川崎に住む当時25歳の高正優也(たかしょう・ゆうや)さんが入社した。
 その高正さん、「建築の施工管理の会社に就職したのですが、結婚するタイミングで転職しました。長く続けられる仕事、技術が身につけられる仕事がしたいと思いました」と動機を語ると、「溶接などと違い、汎用旋盤は資格ではなく自分が技術を持ってさえいれば食べていけます」と文男さんが答える。今後、さらに技術と仕事を受け継ぐ人材が必要だ。
人材の確保と育成
作業用のバイトホルダーなど道具類も自分たちで製作する
作業用のバイトホルダーなど道具類も自分たちで製作する
 人材育成にあたって文男さんは、「今は高正くんも戦力になってきています。ですから即戦力は目指していません。経験のない若手を一から育てていきたい」と考えている。
 「結婚するタイミングだったので、妻は心配していました。でも今は安定していているので認めてくれています」と言う高正さんは3人の子のパパ、町工場の技術を引き継ぐ若手としてテレビなどでも紹介された。
 現場は家族的な雰囲気。高正さんから見ると会長の勝義さんは年齢的におじいちゃんで、文男さんがお父さんという感じだろうか。
 仕事は作業しながら覚える。最初は単純な作業から始めてもらう。
 「高正くんもだいぶ稼げるようになってきました。製作にあたっては、まずキレイに作りなさいと教えてきました。お客さんが見たときに、いいと思えるようなキレイな仕上がり。技術的な面はもちろんですが、キレイな仕上がりを心がけることが大事と教えてきました。こっちは末端の加工なので、技術と仕上げで勝負します」と文男さんが言うと、それまで黙々と仕事をしていた勝義さんが、「いつかは汎用で仇をとってやるという思いで仕事を続けているんだよ」と語った。
求める人材像
「技術を身につけたかった」と言う高正さん
「技術を身につけたかった」と言う高正さん
 「設計どおり同じように作っても、仕上がりは三者三様になります。自分で削り方を考えることができるのがこの仕事の面白みでもあります」(文男さん)。
 基本は図面どおりに正確に作ること。加えて自分の感覚や回転の加減一つで仕上がり具合が変わってくる。高い水準でそれぞれのセンスが磨かれていくことが技術として継承されるということでもある。
 自動は自動の良さがある。汎用には汎用ならではのものづくりの面白さがある。どちらも大田の工業に欠かすことのできない技術だ。
 同社では高正さんと同じく、長い目でていねいに技術を伝えていきたいと考えている。経験の有る無しは問わない。技術を修得していくのは簡単ではないかもしれないが、同社では、日々成長を実感できる仕事に取り組んでみたい若者を求めている。
この道ひと筋50年以上になる瀧口勝義さん
この道ひと筋50年以上になる瀧口勝義さん
金属加工業
住所
〒144-0045 東京都大田区南六郷2-39-9


電話番号
03-3738-9666

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