大田区★おひとりさま
藍より出でて(インディゴ)
2010年6月29日 火曜日
ピンクの象が目印、フルーティで味わい深い「デリリュウム」(¥1,250)
ピンクの象が目印、フルーティで味わい深い「デリリュウム」(¥1,250)
 ひとつひとつ形の異なるグラスに注がれるその色、香り、そしてなにより味わい。目で舌で、わたしたちを楽しませてくれるベルギービール。ひとつの芸術作品を観るような、うっとりとした気持ちになる。ひとつとして同じ味がないといわれるほど、個性豊かなベルギービールを安価で堪能できる店が大田区にもある。大森町商店街の中腹にあるバー「インディゴ」だ。
 「こんなすばらしいビールをぜひみんなに知ってもらいたい。自分の店をもつなら、ベルギービールを主役にしようって」と店主の佐藤あい子さん。ずっと飲食店で働いていた経験を活かし、馴染み深い大田区で2008年10月にオープンした。
落ち着きのある店内
落ち着きのある店内
 もともとビールが好きだったという佐藤さん。現在、店を彩る50数種類のビールも自ら試飲を重ねて厳選したラインナップだ。定番の「ヒューガルデンホワイト」(¥950)、「デュベル」(¥1,200)をはじめ、「サタンレッド」(¥1,300)に「レフブラウン」(¥1,300)など。「シメイ」(¥1,050より)など修道院で作られたトラピストビールは全種類揃えているほか、「ヴェデット・エキストラホワイト」(¥1,050)の樽生フェアも適宜開催している。
 ほとんど地元の方ばかりというお客さんとも情報交換したり、ときには一緒に試飲をしたりして日夜研究に余念がない。ベルギービールの魅力を「同じ銘柄でも、常温で飲むとまた違った味わい。いろんな味が楽しめるところ」と語ってくれた。特におすすめは、11.3%というアルコール度数を感じさせない、フルーティーな味わいの「ロシュフォール10」(¥1,600)、ワインに使われるオーク樽で熟成させた、赤く甘い香りのする「ドゥシャス・デ・ブルゴーニュ」(¥1,250)。「ビール」とひとくくりにするのがためらわれるような奥深さである。
ベルギー産ポテトを使った「フリテン」(¥500)
ベルギー産ポテトを使った「フリテン」(¥500)
 バーでありながら、フードメニューの充実にも驚かされる。ベルギー産ポテトを使った「フリテン」(¥500)、乳酸菌を食べて育った豚肉を使用した「ラクトブタのしょうが焼き」(¥950)など、ベルギービールに負けじとバラエティに富んだ手作り料理。調理にはコレステロール0%で話題のグレープシードオイル、カロリーオフのエキストラバージンオイルを使用し、健康への気配りを忘れない。残業を終えてようやく地元に帰りつき「おなかすいたー」と店に飛び込んでくる、若い女性の「おひとりさま」も多いとか。リクエストに応じて裏メニューも飛び出す。「みんなに和やかに過ごしていただけるような場所になればいい」。近所の頼れるおねえさんのような安心感が、店を包んでいる。
インディゴブルーの看板と、ベルギー国旗のファサードが目印
インディゴブルーの看板と、ベルギー国旗のファサードが目印
 店名は、藍色を示す「インディゴブルー」から。佐藤さんの名前も「あい」である。日本の伝統色である藍と、ベルギー伝統のビール。長い時間をかけて自然にはぐくまれた恵みは、いつも違う顔を見せわたしたちを飽きさせない。また何度でも味わいたくなるのである。





インディゴ
東京都大田区大森西5-6-1
03-3768-8374
19:00-24:00L.O.
日曜休
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