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みどりが育む心のふるさと
2010年6月10日 木曜日
5月18日に行われた発表会
5月18日に行われた発表会
 2007(平成19)年のオープン以来、憩いの場として親しまれている都内初の海浜公園「大森ふるさとの浜辺公園(ふるはま)」。構想の段階から地域住民を主体としての公園づくりが進められており、今年度は敷地内に200平方メートルの花壇を設置し、整備していくという。区民参加での菜の花やコスモスの種まきが今後予定されている。
 その整備にさきがけて、緑・環境を切り口としたアイデアを紹介しあう「大森ふるさとの浜辺公園に緑あふれる環境づくり活動発表会」が5月18日に大森地域庁舎(大森西1)で行われた。発表会は明治大学政治経済学部地域行政学科・青山佾(やすし)ゼミナールのみなさんによる政策提言と、すでに周辺地域で活動を展開している団体による活動紹介の2部構成。
明治大青山ゼミのみなさんによる政策提言
明治大青山ゼミのみなさんによる政策提言
 明治大青山ゼミでは毎年、東京23区の行政機関に学生目線からの政策提言を行っているという。昨年度大田区内を学生自ら見聞きしてまとめた政策提言「地域力 つながるまち・おおた」のなかから、みどりとの触れ合いを通してつながりを育む「グリーンコミュニケーション活動」を紹介。新生児の誕生を記念して、家族が植樹会を行う「バースティ植樹」や、大田市場で仕入れた花でテーマに沿ったフラワーアートを区内で展開する「おおたHANAMICHI」を、スライドをまじえて提案した。業者任せにせず、区民自らが植物を植える共同作業を通じて、家族や地域への愛着を育むアイデアが随所に盛り込まれていた。
自然環境を切り口とした活動事例紹介
自然環境を切り口とした活動事例紹介
 次いで行われた活動紹介では、同公園内で売店を運営する「ふるはま売店運営協議会」の北山輝夫さん、開桜小で園芸ボランティアを続ける後藤三郎さん、品川区で子どもたちとともに蝶の飛び交う環境整備を進める「蝶の道プロジェクト」の南孝彦さん、大田区区民活動支援施設「こらぼ大森」の指定管理者として、みどりのカーテンの育成に取り組む「NPO法人大森コラボレーション」のさかいかずえさんが登場。緑あふれる環境はその維持こそが難しい。それぞれの毎日の地道な活動から、実感のこもった環境への思いが語られた。
休日は多くの人出でにぎわう公園内の売店
休日は多くの人出でにぎわう公園内の売店
 そのひとつ「ふるはま売店運営協議会」は、公園周辺の5商店街を中心とした組織。利用者からの強い要望により設置された売店を土日返上で運営している。「本来商店街は地域の核であったはず。浜辺を愛してもらうために、〈心のふるさと〉となるような店にしたかった」と北山さん。自販機ではなく対面販売にこだわったのはそのためだ。それぞれ仕事の合間を縫って商店街から商品を持ち寄り、廉価での提供に努めている。
 子どもたちに〈ふるさと〉と呼べる風景を残したい、と名づけられたという「大森ふるさとの浜辺公園」。アイデアと人材とが集まったその交流の積み重ねこそ、〈心のふるさと〉の育つ土壌となるに違いない。
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