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桜がつなぐまちの笑顔
2010年4月15日 木曜日

 

馬込桜並木通り周辺で行われた「第20回馬込文士村大桜まつり」
馬込桜並木通り周辺で行われた「第20回馬込文士村大桜まつり」
 春の訪れを伝え、まちをもピンク色に染める桜は今年も私たちを楽しませてくれる。
 花冷えの4月4日、大田区内の各地で、桜のもと、まちのひとたちの発意で始まったイベントが行われた。
 ひとつは馬込桜並木通り周辺で行われた「馬込文士村大桜まつり」およそ500メートルにわたって咲き誇る90本もの桜は、1953(昭和28)年ごろ地元の有志により植樹されたもの。1991(平成3)年、ちょうど桜が見ごろの4月第1日曜日に合わせて、「馬込文士村」のアピールと地域の活性化をめざして始まったイベントだ。地元の流し踊りや阿波踊りで、毎年沿道はあふれんばかりの人でにぎわう。
特大の「磨墨大太鼓」のリズムに乗って、餅をつくパフォーマンスも
特大の「磨墨大太鼓」のリズムに乗って、餅をつくパフォーマンスも
 今年で20回目を迎えた「馬込文士村大桜まつり」は、シンボルマークを新たに制定。地元の小・中学生による200点あまりの応募の中から選ばれた作品はポスターにも採用された。
 さらに岐阜県郡上市の明宝地区から特大の「磨墨(するすみ)大太鼓」が登場。明宝地区との交流は、「宇治川の先陣争い」を繰りひろげたとして『平家物語』にその名を残す名馬「磨墨」の縁によるもの。臼田坂にも塚が残り、馬込とゆかりのある「磨墨」は明宝で産まれたと伝えられるためだ。1994(平成6)年から地元特産の明宝ハム等の物産展や郡上踊りの披露などの毎年交流がおこなわれている。数年ぶりに登場した大太鼓の轟きと、コミカルな演舞で、参列者を魅了していた。
マンション新住民との交流をはかった「大森さくらフェスティバル2010」
マンション新住民との交流をはかった「大森さくらフェスティバル2010」
 もうひとつは大森北グリーンベルトで行われた「大森さくらフェスティバル2010」。「和の文化に触れながら、最近急増したマンション住民と、昔から住んでいる人たちの交流の場を」大森北でバー「テンダリー」を営む宮崎優子さんが、周辺で飲食店を営む仲間らとともに作り上げた「宴の席」だ。
 きっかけは、「満開の桜の下で踊ってみたい」という品川大井海岸の芸者置屋「まつ乃家」の1代目女将・まりこさんの夢。今やマンションが立ち並ぶ京急大森海岸駅の周辺は、かつては料亭が軒を連ねる一大花柳界。その伝統と文化を残そうと、気軽に楽しめるイベントを次々企画し、マスコミにも度々登場した。昨年の「大森さくらフェスティバル」は文字通り満開の桜の下でのステージとなったものの、残念ながら9月に他界。今年は2代目女将である栄太朗さんら「まつ乃家」芸者衆がその遺志を継ぎ、「夜桜」を踊った。
栄太朗さん(左から2番目)率いる「まつ乃家」のみなさん
栄太朗さん(左から2番目)率いる「まつ乃家」のみなさん
 ステージではそのほか、地元のお囃子や獅子舞、落語が披露された。演舞や桜を愛でながら、近隣のバーや飲食店が腕を振るった本格的なカクテルや食事に舌鼓。子ども向けに竹馬やベーゴマなど昔の遊びや、ノンアルコールカクテル作りが体験できるコーナーもあり、家族連れも多くみられた。
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